高齢になると怒りっぽくなる理由

歳をとると、怒りっぽくなる。

これは、自分の身体が思うように動かなくなったもどかしさから来る苛立ちが原因だと思われる。足腰が動かなくなる以前に、まず相手に対して、昔のようにポンポン言い返せなくなってくることが一番の理由ではないだろうか?

頭ではわかっていても、言葉が出てこないことが頻繁になってくると、それだけでストレスが溜まる。但し、これには個人差がある。普段から、誰かと日常的に会話をしている人で、問題なくスルスラと喋れる人もいる。

90歳でも、エベレストに登れる人がいることを考えれば、会話の能力も筋力と同じで、普段から継続して鍛えられていることが必要なのだろう。日常的に会話が多い人は、長生きだという。特に、年齢差がある人と話をすることは、刺激になっていいらしい。定年退職など完全リタイヤしてしまった人の平均寿命が、約1年半しかないという事実の中には、誰とも会話しなくなることも要因なのかもしれない。

怒りっぽくなることに話を戻すと、それには洗脳された価値観も原因している。

昭和の人達は、年上の人は、自分より偉いので敬うべきと洗脳されてきた。だから、両親にも逆らえず、先輩の言うことは我慢して従ってきた。高齢化が進むと、なかなか先輩は死なず、相変わらず歳の差は縮まらないのでいつまで経っても偉そうに振舞われる。いや、偉そうにされなくても、自分たちの身体に染み付いた洗脳によって、自分より年上の人にはあえて丁重な対応を取ろうとするからストレスが溜まる。一方、自分達も上の立場になって威張ってみたいのに、若い人達は、昭和の時代のように単に年上というだけでは、敬う態度はしない。人をラベリングして、個人の価値観で対応をする。そうなると、自分より若い人との間に、自分たちがやらされてきた、本来の体育会系の先輩後輩のような関係は築けないことが多いので、こちらでもまたストレスが溜まる。かといって、口論して屈服させようにも、話がかみ合わない。

家庭にいる旦那さんも、昔のような亭主関白は通じない。共働きの場合は、さらに頭が上がらない。いつしか、旦那より子供の方が優遇される。昭和時代に洗脳されてきた旦那さんたちは、こんなはずではなかったとまたストレスが溜まる。

結局、ストレスが常にイライラを作り出す。だから、怒りっぽくなる。人間関係がその原因の主たるものだが、この人間関係を避けるようになると、寿命にも影響する。だからこそ、自分が昭和的考えに洗脳されていることを自覚し、多様性の時代に溶け込む努力が必要なのかもしれない。

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