動画素材の活用例 「新型コロナウイルス感染症対策」

2020.05.10
YouTube動画を作成する際、その素材をすべて自作するのはかなり時間がかかります。
ネット上でフリーの動画素材を探すこともできますが、著作権のリスクがあり、クオリティの高い望む素材を探すのはあまり簡単ではありません。
そんな中、MotionElementsで、定額制のプランがあったので、試しに動画を作ってみることにしました。
それがYouTubeにアップした「新型コロナウイルス感染症対策」です。 https://youtu.be/9EHlH1bSgh4

この動画は、Adobe Premiere Proを使用して編集しました。
Adobeでは、Adobe Stockという素材ライブラリーがあり、これがAdobe製品を使用する場合連携し易いのですが、現時点では動画素材のサブスクリプションが見当たらず、料金も高めです。
MotionElementsは、動画や画像のみならず、Premiere Proのテンプレートや音楽も定額プランに入っていて、年額25,800円という安さが魅力で契約してみました。(2020年5月10日時点の価格)
月額に換算すれば2,150円なのでそんなに負担はないのですが、年払いしかないので、1点2点しか使用しないならもったいないのも事実です。 しかしながら、結論からいうと、この動画1本作るだけの素材だけでも、個別で契約するより安くなりとてもお得なプランでした。
その比較のためにも、使用した個々の素材の料金も明示していきます。

① イントロタイトル

イントロのスクリーン
まず、タイトル部分の動きですが、これはTitles Elegant Cinematic 2を購入してカスタマイズしました。
当初Adobe After Effectsでイントロを作成しようかと思ったのですが、カスタマイズが面倒だったので、Adobe Premiere Proのテンプレートから探したところ、プラグインを導入することなく、mogrtのファイル形式で、手軽に導入できるものがあることがわかりました。このTitles Elegant Cinematic 2は、Adobe After Effectsを使うことなく、このような映画のタイトルシーンのようなエレガントなイントロがAdobe Premiere Proのみで、21種類も適用でき簡単にカスタマイズできます。
具体的には、これを組み込めばAdobe Premire Proのエッセンシャルグラフィックから適用したい種類のTitles Elegant 2を選んで、テキストを変更するだけです。

Adobe Premiere Proの画面
但し、気を付ける点は、たった5秒ほどのイントロですが、動画への書き出しはものすごく時間がかかります。これは、Premiere Proで、After Effectsのような繊細な映像を作り出しているため仕方ないので、私は、この分だけ先に動画として書き出し、あらためて作成したmp4のファイルをイントロとして取り込みました。これにより、最終的に全体の動画を書き出すときの時間には影響することは無くなりました。

一度購入してしまえばいつでも、Adobe Premire Proのエッセンシャルグラフィックから選択して、タイムラインへドラッグするだけで使用できます。テキスト内容はもちろん、フォントや色も簡単にカスタマイズできます。


② 動画素材の選択

残りのページはすべて、動画や画像をMotionElementsから選んでダウンロードしました。
かなりの量になりますが、ご参考までに今回使用した動画、画像のダウンロード元のリンクがあるページリンクを載せます。
もちろん、それぞれ単品で購入可能ですが、あまり動画を使用しない人は、Webで無料動画も結構しようできそうな動画が見つかることもありますし、予算が許す方は無制限定額制プランもよいかと思います。
今回の動画のように、素材をたくさん使いたい場合、単品購入はかなり割高になってしまいます。
このように、39個の動画と、2つの画像を使用しました。

③ バックグランドミュージックの選択

バックグランドの音楽も、MotionElementsより選びました。 なんと、パンデミックをイメージした音楽まであり、これを選択しました。
ジャンルや、ムード、楽器、長さ、テンポなどがいろいろ選択条件にできるので、探しやすいです。
今回は、使用していませんが、効果音などもダウンロードできます。

ちなみに、今回の素材とは関係ないですが、ナレーションは、アマゾンでCeVIO さとうささらを購入して声を生成しています。

④ 費用比較

結果的にもし今回の動画素材をすべて、MotionElementsで個別に購入していたら、277,680円でした。
(3,510 + 6,500 + 2,600 + 6,370 + 1,170 + 6,500 + 130 + 5,200 + 650 + 650 + 650 +6,500 + 12,870 + 7,670 + 12,870 + 7,670 + 8,970 + 6,500 + 2,600 + 6,500 + 8,970 + 8,970 + 12,870 + 2,600 + 7,800 + 2,600 + 6,500 + 12,870 + 5,460 + 12,870 + 12,870 + 7,800 + 6,370 + 12,870 + 12,870 + 8,970 + 2,470 + 2,470 + 12,870 + 780 + 7,670 + 6,500 + 3,250 = 277,680)
つまり、たった4分弱の動画1本で、私が契約した無制限定額制プランの年額25,800円10.7倍もかかる計算です。よって、すでにこの動画1本でもとが取れました。
もちろん、作成当初は、金額比較のためにこの動画を作成するつもりではなかったのですが、無制限定額制プランのおかげで、動画の料金が高いもの安いものを気にせず、使いたいものを選ぶことができました。この点が、いちいち購入する料金も時間も節約できることは大きなメリットです。

たとえば、費用的なことは、Web検索を駆使して、ロイヤリティフリーの無料動画を使用する選択もありますが、これにはかなり時間がかかります。なぜならな、絶対数が少ないのと、解像度などクオリティが低いものが多いからです。たまたま、気に入った動画が見つかれば問題ないのですが、私はこの無制限定額制プランによって、動画素材を見つける時間が短縮でき、そしてその探すストレスが軽減できました。
おかけで、今回の動画は、構成を考えながら、たった2日弱で作成できました。
作業的には、動画の構成ができていれば、素材探しの時間が短縮でき、制作に専念できるので、1日で十分作成できるレベルです。
但し、無制限定額のプランといっても、雷マークのついたコンテンツのみダウンロード可能で、多くの素材は別料金なので、まずは欲しい素材が見つかるかどうか検索してみることが重要です。
今後、YouTube動画で、コンテンツを探す人が多くなるのは間違いないので、動画素材をどのように用意するかは今後重要な課題となります。